理事長 ご挨拶

まずは、40周年記念大会が盛大に開催されるであろう喜びを、会員の皆様と共に共有できることに感謝したいと思います。

 本学会は、1983年に故川崎先生をはじめとする、わずか30名の会員で臨床談話会として発足したことは、皆様もよくご存知のことと思います。そこで少し歴史を振り返ってみましょう。1983年に発足した本学会は、10年後の1992年に建設間もないパシフィコ横浜国際会議場で10周年記念大会を開催しております。その時の会員数は、200名弱との記録が残っております。15年後の1997年6月の総会にて、日本臨床歯周病学会と学会名の変更が施行され、2002年には、会員数が約500名となり、20周年記念大会を有楽町の朝日ホールで開催しております。また、2006年には、NPO法人としての認可を取得するまでに至りました。そして、2012年に30周年記念大会が、京王プラザホテルで盛大に開催されたことは、私たちの記憶にまだ新しいことであります。この時の会員数は、約3000名と飛躍的な増加を認めております。そして、この度40周年を迎えるわけですが、会員数は5000名近くまで膨らんで来ております。数字だけを振り返りますと、学会としていかにも順風満帆に成長してきたように感じますが、その間、先人の先生方のたゆまぬご尽力があっての今があることを忘れてはなりません。また、この40年の間に歯周病分野における本学会の役割が、日本だけにとどまらずアメリカ・アジア圏に及ぶまでに成長してきたことは、会員の皆様も胸を張って誇れることではないかと自負しております。

 さて、40周年記念大会のメインテーマは、「歯周病のトータルマネジメント」副題が「40年間の革新と功績」となっております。プログラムは「非外科」と「外科」に大別されており、それぞれに興味深い講演が並んでおります。一昔前には、「非外科派」と「外科派」に別れ論争した時代もありましたが、今ではどちらが重要という問題ではなく、各症例に対してそれぞれの治療法を臨機応変に適応することこそ、本来あるべき姿ではないかと思います。また、海外からも非常に魅力ある講師の方々の来日が決まっており、格調高い講演に限らず、実践につながるハンズオンも計画されております。

 清水大会長、神成実行委員長をはじめとする実行委員会の方々におかれましては、数年前より準備を始められたと聞いております。40周年記念大会開始までには、更なるご苦労があることと推察しますが、間違いなく盛大に開催されることと信じております。また、ご協力くださります協賛企業の方々には、心より感謝を申し上げるとともに、皆さまにとっても素晴らしい大会になることを祈念して私の挨拶とさせていただきます。

特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会
理事長 高井 康博

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